共依存とは

共依存とは、2人以上の「健康な成人たち」の間で生起する特異な人間関係を指して用いられる用語である。

定義は「他者の必要を自己の必要とする」(斎藤学)、「他者の欲求に沿うことで自己の安定を諮ろうとする」(アンソニー・ギデンズ)である。

共依存は、もともと人が単婚制家族をつくり、それを維持するために必要であったから生起したと考えられる。

しかしそれがある所から問題になる。

共依存は「他者への思いやり」という「善意」の形をとりながら、他者の自由を制限する。

また、共依存者は他者の世話に没頭することによって自分の空虚を忘れ、世話をする相手の力を奪い、相手を支配する関係となり得る。

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